2018年長征:2日目(香港→広州→長沙)
空港泊を経た筆者は、早朝に香港国際空港を脱出し、広州に向かった。
MTRで紅磡駅に移動し、そこから国際列車に乗り込んで広州を目指す。
広州東駅に到着した後は、すぐに銀行へ向かった。この時点で筆者は日本円と香港ドル、それになけなしの人民元しか所持しておらず、どこかで両替を行う必要があった。そこで、レートの最も良い現地の銀行へ向かったのだ。
銀行に着いた筆者は、両替がしたい旨を伝えて待っていた。待つこと数十分、銀行員同志がやって来て、筆者を銀行の待合室へ案内した(この時点で筆者は待合室の外で待っていた)。そこでも随分待ったのだが、この時若い銀行員の兄貴がやって来て、通訳兼話し相手になってくれた。彼は英語を解したので、雑談に花が咲いた。
兄貴「これからどこへ行くんだ?」
筆者「長沙に行って、その後は貴州→四川→延安→天津→北京→上海と回って、最後には香港から帰国するつもりだ」
兄貴「そんな北の方なんか行ったことないわ」
確かこんな感じだったように思う。
そうこうしているうちに順番が回ってきた。
が、結局両替はできなかった。詳しい理由は不明だが、広州市内での住所(≒ホテルの場所)がなかったことが災いしたようだ。
兄貴は非常に申し訳なさそうな顔をしながら、近くのホテルで両替ができる旨を伝えてくれた。帰り際には「中国の大銀行は(処理が)遅いんだ」と言っていた。
兄貴に紹介されたホテルではATMのような機械を使って両替が可能だった。
ものの1分ぐらいで終わった。
この一連の行動で、広州観光の時間は潰れてしまった。
泣く泣く駅に向かい、長沙行きの高鉄に乗り込む。
長沙に着いた頃にはすっかり日没を迎えていた。
夕食は火宮殿にて。毛沢東も愛したと言われる名店だ。
この日は両替と移動で終わってしまった。本格的な観光は翌日からとなった。