2018年長征:5日目(成都→漢中)
5日目は成都観光。2年前と違い、今回は時間に余裕があるので色々と見て回ることにした。
まずは成都武侯祠。
初めて来た時はあいにくの雨模様であったが、今回雨は降らなかった(曇ってはいたが……)。そのおかげなのか、前回より観光客は多いように感じた。
武侯祠の次は天府広場へ。ここからは未知の観光地だ。
天府広場周辺をうろついた後は、永陵博物館へ向かう。
唐王朝の崩壊後、中国は五代十国時代と呼ばれる分裂の時代を迎えるが、その十国のうちの一つである前蜀の建国者・王建が葬られているのが成都の永陵である。
ここでは、陵墓の中に入ることができる。墓室に入るのは合肥の包公墓以来だ。
前蜀は王建とその子・王衍の2代18年で後唐によって滅ぼされたが、この後に蜀の統治を任された孟知祥が後唐から離反し、後蜀を建てた。後蜀は30年余りその命脈を保つこととなる。蜀の地はその天険と豊かさから、古来より中央に対抗する者が多く拠りどころとしてきたが、それは10世紀においても同じだったようだ。
さて、ここからは鉄道で一気に北上して漢中を目指す。前回はバスで1日ずつ北上したが、今回は高鉄で数時間だ。旅もいよいよ後半戦に入った。