湯豆腐草堂

主に海外旅行記(ほとんど中国)をまとめていく予定です。不定期更新。

2020年に買ったゲームとそのレビュー(一部)

たまには旅行記以外も、ということで、今年買ったゲーム(≠今年発売のゲーム)をざっくりレビューすることにした。

 

0.はじめに

・すべて個人の感想であり、所属する組織やらなんやらは一切関係ありません。

・エンディングを見たタイトル、エンディングがないものについては一通りプレイして感想が書けるレベルに達していると判断したものを掲載。

 

 

1.今年やったゲーム一覧(レビューを掲載しているものには☆を付している)

PS4

Fallout 4

☆Ghost of Tsushima

☆NieR:Automata

アサシンクリード ヴァルハラ

テイルズ オブ ベルセリア

テイルズ オブ ヴェスペリア HDリマスター

 

Switch

・Invisigun Reloaded

☆あつまれどうぶつの森

・スーパーマリオ3Dコレクション

ゼルダの伝説 ブレスオブザワイルド

ファイアーエムブレム風花雪月

ポケットモンスター ソード

桃太郎電鉄~昭和 平成 令和も定番!~

 

Steam

・Ark:Survival Evolved

☆Headliner;NoviNews

☆Papers,Please

STEINS;GATE 比翼恋理のだーりん

☆What Remains of Edith Finch(フィンチ家の奇妙な屋敷で起きたこと)

信長の野望 創造

三國志14 with パワーアップキット

その他

Civilization 6(Epic)

・Railway Empire(Epic)

ゼルダの伝説 風のタクトHD(Wii U)

 

2.ランク付け(全タイトル)

各ランクの温度感は、

A:特によくできていたタイトル(Bの中の白眉、的な)。今まで買った中でもベストなレベル。傑作。

B:よくできているなと感じたタイトル。買って損なしレベル。

C:面白い。優良可の良。一部の要素が自分に合わなかったので、Bよりは下につけたタイトル。

D:面白かったがあと一押し足りない印象。優良可の可。

E:自分はあまりハマらなかった(今回は該当なし)

※同ランク内での並び順は特に意味はありません。

 

というわけで、2020年の格付けは以下の通り。

A:ツシマ、ゼルダBotW、FE風花雪月

B:ニーア、あつ森、ポケモン剣、ノヴィニュース、風のタクト

C:Fallout 4、ベルセリア、アサクリ、マリオコレクション、Papers, Please、フィンチ家、三國志14PK

D:Invisigun Reloaded、Civ6、Railway Empire、創造

E:該当なし

 

  3.個別タイトルレビュー

  • Ghost of Tsushima(SIE ※開発はSucker Punch Productions)

 個人的今年のベストタイトル。まぁ今年発売のゲームをあんまり買っていないのだが。アクションゲームとしては普通、オープンワールドゲームとしてもよくある良作レベルだが、時代劇追体験ゲーとしてはおそらく最高峰。UIが最小限なのも没入の手助けになる。風で目的地示してくれるのとかワビサビ(?)を感じる。

  また、「外国人の考える日本(のサムライ)像」、みたいのが「時代劇感」の強化に大きく寄与している。これを歴史もののアクションゲーと評するとちょっとズレてしまうだろう。とにかく、これは「時代劇ゲー」なのだ。刀によるアクションを大事にしていたり、敵の倒れ方が大げさだったり、黒澤モード(映像が白黒になり、音声も若干ザラつくモード)が搭載されていたりと、制作陣が何を作りたかったのかがとてもよくわかるし、実際彼らの作りたかったものが顕現しているので、やっているこちらも笑顔になってしまう。

 ストーリーも案外(失礼)しっかりしている。蒙古襲来という未曽有の危機にあって、武士としての誇り(=誉れ)を捨て、冥人として蒙古に立ち向かう主人公・境井仁と、あくまでも誉れにこだわり、武士らしく戦うことを是とする伯父・志村の対立を軸としたストーリーだが、志村を悪役・時代遅れの堅物ではなく、境井とはまた異なる矜持を持った武士として描いており、それぞれの矜持(武士道?)のぶつかり合いを体験することができる。

  アクション難易度はそれほど高くなく、アクションに不慣れな筆者でも十二分に楽しめた。また、現在ではマルチプレイも導入されているので、お友達と一緒に蒙古をなぎ倒すこともできる。今からでも買って損なしの傑作。

 

 今更プレイ。本作が世に出てからすでに3年が経つが、未だに色あせないクオリティである。いくつかのレビューでも既出だが、「ある地点に到達するとそこから必ず気になる地形やオブジェクトが見える」ようになっており、オープンワールドの特質を最大限に引き出しているといえよう。また、敵一体を倒すのにも何通りもの仕掛け方があり、アクションが苦手でも工夫次第で何とでもなる点も評価できる。

 そのほかの特徴としては、主要キャラクターのフルボイス化が挙げられる。これにより、実感をもってストーリーを体験することができるようになった。主人公リンクは100年前の戦いで散った仲間たちの協力を得てラスボスに挑むのだが、この仲間たちの遺志が、彼らの声によって語られるというのは、シリーズを通して最も心に響く演出だろう。ゲーム史に残る傑作なのは間違いないので、未プレイの人にはぜひともプレイしてほしい。

 

 ファイアーエムブレムシリーズは本作が初プレイ。歴代シリーズ未プレイでも問題なく入り込めた。士官学校を舞台とした生徒たちの青春群像劇を描く前半と、フォドラ大陸に割拠する三大勢力が激突する戦争の中で生徒たちが各々の運命と向き合う姿を描く後半の二部構成となっている。プレイヤーはひょんなことから士官学校の教官を務めることになる主人公を操作し、序盤に三勢力のうちから一つを選択、その勢力とともに学校生活を送り、戦争を戦っていく。

 本作の特徴は、すべてのキャラクターの深掘りがなされていることにある。士官学校には出自も入学理由・経緯も異なる生徒たちが所属しているが、それぞれの抱えている事情がしっかりと掘り下げられており、愛着を持ってキャラクターと接することができる。また、キャラクター同士の関係もかなり詳細に描かれており、勢力を超えた絡みも往々にして見られる。それだけに、戦場で敵として相まみえた時の苦しさは計り知れない。敵対することになる生徒も、彼らなりの信念のもとに戦っており、ご都合的でない、本気のぶつかり合いを体験することができる。キャラクターの他、世界観の描写(このあたりはこちらに詳しい)も極めて緻密であり安心してファンタジーの世界に浸ることができる。

 

 2017年発売ということで、これも今更感があるがやってみた。なるほど、ロングセラーなだけあるなという印象(上から目線)。機械生命体に支配された地球を奪還するために、人類の尖兵となって戦うアンドロイドたちの物語を軸とする。本タイトルについても詳細なレビューが多数存在するため、ここでは簡単な感想にとどめる。

 本タイトルは周回プレイを前提としており、一つの事件を主人公2人のそれぞれの視点から体験する、という構成になっている(終盤で3人目をプレイすることになるが、ここでは割愛)。エンディングも、メインストーリーに基づいたものから、ゲーム内で特定の行動をすると即突入するものまで多岐にわたっており、コンプリート欲が刺激される。また、一周当たりのプレイ時間はそれほど長くないため、短い時間でテンポよく遊ぶことができるのも大きな特徴と言える。

 ゲームシステムはオープンワールドにおけるアクションバトルを基軸としているが、操作キャラによってはシューティング要素があったり、横スクロール画面になるフィールドがあったりして、遊びの種類には事欠かない。筆者はシューティングがかなり苦手だったので進めるのに苦労したが……。

 退廃的な世界観、美麗なフィールドグラフィックにアニメ調のキャラクターがよくマッチしており、ヒットしたのも十分に理解できる。前述のように区切って遊ぶことも可能なので、時間がない人にもおすすめ。

 

 どうぶつの森シリーズ最新作。個人的には「おいでよ(DS)」以来数年ぶりのどうぶつの森プレイ。クラフト要素が導入されたことで、自分の創造性を存分に発揮できるゲームプレイが可能となった。本タイトルは無人島が舞台なのだが、島自体の地形を改変できるため、文字通り自分だけの島を作ることが可能となっている。また、魚や虫などのグラフィックの向上も特筆すべき点だろう。筆者は創造性のない人間なので島の改造はあまりしないのだが、代わりに採集した生き物を図鑑で眺めて楽しんでいる。どうぶつたちの質感もかなり鮮明になっており、技術の進歩を感じた。今後のアップデートにも期待。

 ブラック以来のポケモン。育成システムが大幅に改善され、時間がない人にも優しい作りになった(ポケモンを倒した時だけでなく捕獲時にも経験値が入る、経験値・レベル上げアイテムが比較的入手しやすい、など)。また、シンボルエンカウントシステムが導入されており、ポケモンたちがフィールドを闊歩している様子を拝むことができる。ポケモンスタジアムやコロシアムで味わった感動をSwitchでも体験できたのは個人的に最もグッと来た点である。特に、DLC「鎧の孤島」において遭遇できるホエルオーは圧巻の一言。

 

  • Headliner;NoviNews(Unbound Creations)

 新聞社の編集長となり、日々記者から上がってくる記事の掲載可否を判断するゲーム。やることは記事を掲載するかどうか決めるだけ。しかしながら、どの記事を掲載したかで世の中の動きが激しく変化する。たとえば、健康保険国営化の是非、新作合成飲料の肯定or否定、そもそも自国の政府を支持するかどうかなど……。ただ自分の意見にのみ基づいて判断すればいいかと言われればそういうわけでもない。たとえば、持病を抱えており、高度な医療の提供を望む同僚、合成飲料に頼って精神的安定を得ている兄、外国資本の進出を脅威に感じている個人商店の店主、果ては会社や政府からの圧力など、主人公の身近な人物たちが、主人公の選択によって様々な影響を受け、また与えていく。会社や国に忠誠を誓うか、巨悪に立ち向かうか、はたまた愛する人を守るために報道を捻じ曲げるか……。何を報道し、何を報道しないのか、じっくり考えながらプレイしてほしい。

 

 9世紀末のイングランドに侵攻・定住していたヴァイキングたちを題材に、アサシン教団の協力者でヴァイキング「鴉の戦士団」に所属するエイヴォルを主人公とした、アサシンクリードシリーズ最新作。ここ最近の二作(オリジンズ、オデッセイ)同様、一般的なアクションRPG寄りのシステムとなっている一方、ハクスラ要素はなくなり、武器や防具に愛着が持てるようになった。ただ、鷹の目はちょっと使いにくい。敵に見つかったらマーキングが外れるのは何とかしてほしい。

 ストーリー面は可もなく不可もなくといったところ。史料に乏しい時代なのである程度は仕方がないが、精神世界(=北欧神話)的なパートが結構多く、テンポが若干悪い印象。初期アサシンクリードの、「歴史上の人物と絡みつつ、アサシン教団とテンプル騎士団による裏舞台での暗闘」的な要素は薄め。そもそもアサシンクリードに物語を求めるなという話でもあるのだが……。そろそろアサシン教団誕生後の時代を題材にしたものが遊びたいところ。次回作には期待したい。

 

  • Papers, Please(ルーカス・ポープによる個人開発)

 架空の共産主義国家・アルストツカの入国審査官となり、入国希望者のパスポートやその他の書類を隅々までチェックし、規則と照らし合わせて入国可否を判断するゲーム。ただ入国審査を行っていればいいわけでは当然なく、麻薬の密輸人やテロリスト、偽造パスポートに果ては反政府組織まで、様々な人物に対応する必要がある。もちろん、本来ならば入国拒否されるべき人物に協力し、賄賂をもらったり政府転覆の手助けをしたりすることももちろん可能だ。しかしながら、主人公にも家族とその生活がある。規則違反を重ねると減給が発生し、家族が犠牲になることもある。何を優先するかをプレイヤー自身が決め、ゲームを進行していくという点では、ノヴィニュースに近いかもしれない。規則変更とともに書類が増えるほか、備え付けの体重計や身長を測る目盛りなど、意外と見るべき項目が多く、想像以上に大変なゲームになっている。また、このゲームをもとにした実写短編映画も無料公開されている(https://www.youtube.com/watch?v=YFHHGETsxkE)。興味がある方はこちらもぜひ視聴してみてほしい。

 

  • What Remains of Edith Finch(Giant Sparrow)

一族のほとんどが長生きできずに死んでいくフィンチ家。その血を引く主人公エディス・フィンチは、ひょんなことからフィンチ家の一族が代々住んできた奇妙な屋敷に里帰りし、一族それぞれの居室などを巡って彼らの人生や死因について紐解いていく、というストーリー。フィンチ家の屋敷は増築に増築を重ねた結果極めていびつな形状になっており、プレイヤーはこの屋敷をエディス目線で探検していく。といってもゲーム進行自体は一本道で、進むべき方向に文章が表示される形式なため、迷うことは(あまり)ない。アクションもほとんどなく、モンスターや幽霊の類が出てくることもない。ゲームというよりは映画や小説に近いかもしれない。プレイヤーが考察する余地も十分に残るシナリオ構成となっているため、考察好きの方にもおすすめできる。ただ、屋敷の内装をはじめとするあらゆるオブジェクトが若干けばけばしい色であることや、1人称視点でゲームが進行することから、酔う可能性がある(筆者は酔った)。そこは十分注意されたい。

 

 コーエー三國志シリーズ最新作。14無印版は未プレイなので、14全体の感想となる。色塗りシステムによる勢力拡大や、兵站線の概念は戦術の幅を大きく広げるものとして評価できる。また、戦闘における武力の役割がますます大きくなっており、関羽張飛呂布のような武力90超の武将が率いる部隊さえいれば、兵力差が開いていてもある程度対応できるようになっている。この辺りは三国志演義を忠実に再現していると言えるだろう。その分、統率が空気になっていることや、郭嘉諸葛亮のような低武力・高統率・知力の武将が少々使いづらくなっている印象を受ける。11のように、1部隊に3人まで武将を編成できるシステムの方が個人的には気に入っている。

 ここ最近の三國志は迷走気味だったが、14はしっかり持ち直している。パラドックス社などが数年前に通った道に今到達している感も否めないのだが、そこは今後の頑張りに期待というところである。

 

以上、簡単に今年やったゲームを振り返ってみた。数自体はそこそこプレイしたものの、2020年に発売されたゲームはあまり触れられていない。来年は最新作にも積極的に手を出していきたい。

 

2018年長征:7日目(延安)

この日は早朝から高鉄で北上し、長征における紅軍の最終到達地点・延安に向かう。

この旅を長征と称したのも、湖南・遵義から延安を目指したためである。

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早朝の大雁塔

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大雁塔前の広場では運動をする人民がちらほら

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朝の延安は西安に比べて一層肌寒かった

延安は革命史跡以外の見どころに乏しく、よほど近代中国史に興味がない限りは訪れる日本人は少ないだろう。実際、中国人以外の観光客の姿は見えなかった。

 

最初に訪れたのは棗園。延安駅からバスで行ける。

棗園は中共の書記処が置かれていた土地だ。

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敷地内には当時使用されていた建物が点在している

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中共指導者の像。記念撮影ポイント

お次は楊家嶺。南北を山岳に挟まれたこの険阻な地には、中共中央が置かれていた。

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指導者たちが暮らした窰洞(ヤオトン)

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内部はこんな感じ。これは毛沢東の住居

1945年4月から、この楊家嶺では中国共産党第七次全国代表大会が開かれた。

これは実に17年ぶりのことであった。この大会で毛沢東思想が全党の指導思想として確立したのである。

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「七大」が開かれた中央大礼堂

楊家嶺の近くには博物館もある。

こちらはよくある革命史博物館という感じだ。

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また、延安には抗日軍政大学(抗大)もあり、内部は資料館として開放されているが、筆者が訪れた時は外装の工事中であったばかりか、係員すらおらず大変閑散としていた。全ての革命史跡に等しく力が入っているわけではないようだ。

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抗大の入り口。革命歌にも取り上げられた割には扱いが雑な印象

この日は日が落ちる前に延安を出る。次なる目的地は、遥か東方の天津である。

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延安駅。やはりデカい

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いつもの(?)硬臥でいざ天津へ

 

2018年長征:6日目(漢中→西安)

6日目のメインは漢中観光。

前回訪問時に行かなかった武侯墓(諸葛亮の墓)を見に行くことにした。

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朝の漢中。2015年の訪問時と同じアングルで

武侯墓は隣町の勉県にある。漢中からはバスで1時間ほどだ。

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漢中の町に溶け込む古虎頭橋。魏延馬岱に斬られた場所である

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勉県の風景。漢水にかかる橋の付近は青空市場になっていた

武侯墓は勉県武侯祠と並んでこの地域の観光資源の一つ……のはずなのだが、どうやら勉県バスターミナル付近から武侯墓までの公共交通機関は今のところ存在していないようだ。

……ということで、バスターミナルから1時間ほど歩く羽目になった

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武侯墓の全容。かなり広い

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催し物ができそうな舞台だが、それらしき告知は見当たらなかった

建興12年(234)、五丈原にて陣没した諸葛亮は、遺言通り漢中・定軍山のふもとに埋葬された。1800年近くが経った今でも献花は絶えないようだ。

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武侯墓本体。墳丘はそこそこ大きめ

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墓所の最奥部には「真墓」もある。詳細は不明

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ジオラマ展示も。出来は微妙

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周辺の三国志関連史跡一覧。アクセスは……

武侯墓からさらに南へ徒歩で20分ほど行くと、定軍山が見えてくる。

こちらも三国志ファンにはたまらない場所だが、ここの三国志要素は控えめだ。

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史跡というよりは山林公園に近い。これは「それっぽい」スペース

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櫓の上から北方を望む

定軍山に着いた時点で疲れ切っていた筆者は、ここから登山する気にはなれず、中腹でやむなく引き返した。武侯墓を過ぎたあたりで運よくタクシーを拾えたためこれに飛び乗り、勉県バスターミナルへ帰還。この日の宿泊地である西安を目指す。

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バスターミナルの風景

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西安到着の頃には日は暮れていた

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3年ぶりの夜景

西安に来た最大の目的は同盛祥の羊肉泡饃である。

というか、そもそも翌朝には延安に向かうため、西安要素はこれぐらいしかないのだ。

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羊肉泡饃。最初に器とパンが運ばれてくるので、自分でちぎって置いておくとスープを入れてくれる

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ついでに肉夾饃も注文

 

2018年長征:5日目(成都→漢中)

5日目は成都観光。2年前と違い、今回は時間に余裕があるので色々と見て回ることにした。

まずは成都武侯祠。

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2年越しの再訪

初めて来た時はあいにくの雨模様であったが、今回雨は降らなかった(曇ってはいたが……)。そのおかげなのか、前回より観光客は多いように感じた。

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劉備の陵墓・恵陵。相変わらずデカい

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前回工事中だった文官塑像コーナーは観覧可能に

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錦里のおしゃれなスタバ。雨なしということでゆっくり見て回ることができた

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地下鉄駅も三国志仕様

武侯祠の次は天府広場へ。ここからは未知の観光地だ。

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天府広場名物巨大毛沢東像……は工事中だった

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成都博物館では青銅器の展示をやっていた

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いつか三星堆にも行ってみたいものだ

天府広場周辺をうろついた後は、永陵博物館へ向かう。

唐王朝の崩壊後、中国は五代十国時代と呼ばれる分裂の時代を迎えるが、その十国のうちの一つである前蜀の建国者・王建が葬られているのが成都の永陵である。

ここでは、陵墓の中に入ることができる。墓室に入るのは合肥の包公墓以来だ。

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一応皇帝を称していただけあって、立派な陵墓である

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永陵にいた猫


前蜀は王建とその子・王衍の2代18年で後唐によって滅ぼされたが、この後に蜀の統治を任された孟知祥が後唐から離反し、後蜀を建てた。後蜀は30年余りその命脈を保つこととなる。蜀の地はその天険と豊かさから、古来より中央に対抗する者が多く拠りどころとしてきたが、それは10世紀においても同じだったようだ。

 

さて、ここからは鉄道で一気に北上して漢中を目指す。前回はバスで1日ずつ北上したが、今回は高鉄で数時間だ。旅もいよいよ後半戦に入った。

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漢中駅。ここから陝西省に突入する

 

2018年長征:4日目(遵義→成都)

4日目は早々に貴陽を後にし、革命聖地・遵義へ。

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貴陽東駅。駅周辺のいたるところで工事が行われていた。今では風景も様変わりしているのだろうか

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遵義駅前のバスターミナル。ここから遵義会議会址に行ける

高校時代に世界史を選択していた人は、この地名に聞き覚えがあるかもしれない。

そう、かの有名な遵義会議の舞台となったのが、この遵義である。

 

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遵義会議会址の周辺は「それっぽく」整備されていた

1935年1月、長征(当時は西征と呼称)途上にあった紅軍は、貴州省遵義に入った。ここで開かれた共産党の政治局拡大会議で、博古(秦邦憲)らソ連留学組を中心としていた指導部は失脚、毛沢東の党内での指導力が高まっていくきっかけとなったとされる。

一方、遵義会議にはその史料的制約から謎も多く、実際に何が話し合われたのかについては明らかでない部分も多い。現在我々がアクセスできる史料としては陳雲による「遵義会議政治局拡大会議伝達提綱」があるが、これも矛盾を含んでおり、議論の余地がある。

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例によって人民しかいないようだった。南昌同様、衣装貸し出しコーナーあり

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遵義会議の舞台となった建物。2階は修復工事中で入れなかった

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建物内の一室。壁の地図がオタク心を刺激する

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彭徳懐楊尚昆の部屋。二人が実際にここで生活していた場面を想像してニヤニヤしてしまった

前述の通り、遵義会議の詳細な内容については公開されていないため、観光地としての売り出し方が難しいのではと思っていたが、「毛沢東の指導権確立」を前面に押し出すことによってカバーしているようだった。
まぁ一般人民は細かいことは気にしないのだろう。

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記念館は実際の建物を模している

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会議の一幕を描いた有名な油絵。誰が誰か当ててみよう(?)

展示内容は革命聖地によくあるもの(中国共産党の輝かしい歩み的な)で、特に見るべき者はなかった。見逃しているだけかもしれないが……

遵義は貴州省という辺境に位置する上、山がちな地形であり、退避するには絶好の土地であると実感した。紅軍が西南地域を目指したのもうなずける。

余談だが、遵義では遵義蛋糕なるカップケーキが名物なのだとか。

なかなかおいしかったので遵義に行かれる方はぜひご賞味あれ。いるんかそんなもの好き

 

遵義からは高鉄で一路成都に向かう。途中重慶を通過した。いつか行ってみたいものである。

 

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紐を引くと勝手に温まるタイプのアレを買ってみた。めちゃくちゃ湯気が出るので注意

成都を訪れるのは3年ぶりだ。初めて一人で中国に行った際に、最初に足を踏み入れた都市なだけに感慨深い。

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成都地下鉄のカードはパンダモチーフ。かわいい

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成都の日系商業施設。成都イトーヨーカドーは全店舗中一番売上が大きいらしい(真偽不明)

この日はさっさとホテルに入り、翌日に備えることにした。

2018年長征:3日目(長沙・韶山→貴陽)

3日目は、朝から高鉄に飛び乗って韶山へ。

そう、毛沢東生誕の地である。

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韶山南駅からバスに乗るとこのビジターセンター(?)に運ばれ、ここから各観光スポットへ移動する。

1893年12月26日、毛沢東はこの韶山で生まれた。

彼の生家は保存され、今では博物館になっている。

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このトンネルを抜けると毛沢東の生家がある。

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毛沢東故居前の農地

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毛沢東故居。内部は撮影禁止なので外観のみ

毛沢東故居の一帯は毛沢東関連観光スポットとして整備されており、多くの人民が訪れていた。

今まで行った革命史跡の中でも随一の人の多さだ。

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若き日の毛沢東

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銅像の周りには献花が絶えない

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人民たちはもれなく一礼していた

以前留学生が、「毛沢東は(若い世代にとっては)歴史上、教科書の中の人物なのであまり親近感はない」と語っていたが、上の世代には単なる歴史上の偉人以上に崇敬されているように感じた。レッドツーリズムの一環なのかもしれないが。

 

筆者も色々と見て回ったが、毛沢東の生誕地というだけあってかなりきっちりと整備されているようだった。

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記念館ロビーの毛沢東

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内部では毛沢東の一生を精巧な人形やジオラマで追っている。これは遵義会議の会場(翌日訪問した)

帰路の切符を買おうとしたところ、一等座しか売れ残っていなかったため、これを買うことにした。まさかの一等座初乗車である。

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そして復興号初乗車でもあった

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一等座ではお菓子がもらえるようだ

長沙市内に戻り、小休止した後にまた高鉄に飛び乗って貴陽を目指す。

初めての貴州省である。

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開通したての地下鉄で宿へ向かう

貴州省については、高校時代に使っていた地図帳の図表で、中国で最も貧しい省の一つとして紹介されていたため、あまり良いイメージはなかったが、実際は想像以上に発展しており、自らの無知を恥じた。

また、高地に位置するため、湖南よりも涼しいのが印象的であった。

2018年長征:2日目(香港→広州→長沙)

空港泊を経た筆者は、早朝に香港国際空港を脱出し、広州に向かった。

MTRで紅磡駅に移動し、そこから国際列車に乗り込んで広州を目指す。

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直達列車で広州へ

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紅磡駅。一応免税店もあるが、雰囲気は寂しい

広州東駅に到着した後は、すぐに銀行へ向かった。この時点で筆者は日本円と香港ドル、それになけなしの人民元しか所持しておらず、どこかで両替を行う必要があった。そこで、レートの最も良い現地の銀行へ向かったのだ。

銀行に着いた筆者は、両替がしたい旨を伝えて待っていた。待つこと数十分、銀行員同志がやって来て、筆者を銀行の待合室へ案内した(この時点で筆者は待合室の外で待っていた)。そこでも随分待ったのだが、この時若い銀行員の兄貴がやって来て、通訳兼話し相手になってくれた。彼は英語を解したので、雑談に花が咲いた。

兄貴「これからどこへ行くんだ?」

筆者「長沙に行って、その後は貴州→四川→延安→天津→北京→上海と回って、最後には香港から帰国するつもりだ」

兄貴「そんな北の方なんか行ったことないわ」

確かこんな感じだったように思う。

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銀行にも中国特色社会主義

そうこうしているうちに順番が回ってきた。

が、結局両替はできなかった。詳しい理由は不明だが、広州市内での住所(≒ホテルの場所)がなかったことが災いしたようだ。

兄貴は非常に申し訳なさそうな顔をしながら、近くのホテルで両替ができる旨を伝えてくれた。帰り際には「中国の大銀行は(処理が)遅いんだ」と言っていた。

兄貴に紹介されたホテルではATMのような機械を使って両替が可能だった。

ものの1分ぐらいで終わった。

 

この一連の行動で、広州観光の時間は潰れてしまった。

泣く泣く駅に向かい、長沙行きの高鉄に乗り込む。

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広州南駅。外は絶賛工事中

長沙に着いた頃にはすっかり日没を迎えていた。

夕食は火宮殿にて。毛沢東も愛したと言われる名店だ。

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火宮殿は好きなものをお盆に載せ、最後に会計をするスタイル。中国語ができない人にもおすすめだ

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リーズナブルな上、どれもうまい

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店頭の毛沢東

この日は両替と移動で終わってしまった。本格的な観光は翌日からとなった。

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宿へ向かう途中、花火が見えた。何かの催しだったのだろうか