湯豆腐草堂

主に海外旅行記(ほとんど中国)をまとめていく予定です。不定期更新。

2018年長征:7日目(延安)

この日は早朝から高鉄で北上し、長征における紅軍の最終到達地点・延安に向かう。

この旅を長征と称したのも、湖南・遵義から延安を目指したためである。

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早朝の大雁塔

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大雁塔前の広場では運動をする人民がちらほら

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朝の延安は西安に比べて一層肌寒かった

延安は革命史跡以外の見どころに乏しく、よほど近代中国史に興味がない限りは訪れる日本人は少ないだろう。実際、中国人以外の観光客の姿は見えなかった。

 

最初に訪れたのは棗園。延安駅からバスで行ける。

棗園は中共の書記処が置かれていた土地だ。

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敷地内には当時使用されていた建物が点在している

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中共指導者の像。記念撮影ポイント

お次は楊家嶺。南北を山岳に挟まれたこの険阻な地には、中共中央が置かれていた。

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指導者たちが暮らした窰洞(ヤオトン)

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内部はこんな感じ。これは毛沢東の住居

1945年4月から、この楊家嶺では中国共産党第七次全国代表大会が開かれた。

これは実に17年ぶりのことであった。この大会で毛沢東思想が全党の指導思想として確立したのである。

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「七大」が開かれた中央大礼堂

楊家嶺の近くには博物館もある。

こちらはよくある革命史博物館という感じだ。

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また、延安には抗日軍政大学(抗大)もあり、内部は資料館として開放されているが、筆者が訪れた時は外装の工事中であったばかりか、係員すらおらず大変閑散としていた。全ての革命史跡に等しく力が入っているわけではないようだ。

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抗大の入り口。革命歌にも取り上げられた割には扱いが雑な印象

この日は日が落ちる前に延安を出る。次なる目的地は、遥か東方の天津である。

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延安駅。やはりデカい

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いつもの(?)硬臥でいざ天津へ