湯豆腐草堂

主に海外旅行記(ほとんど中国)をまとめていく予定です。不定期更新。

四川・陝西中国史遺跡の旅5日目 ~漢中・勉県遺跡巡りと秦嶺山脈突破編~

さて、5日目である。

この旅行5日目にして初の晴れ。やはり山脈を越えると天気も変わるのか。

朝の漢中。

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宿での朝食とおばちゃんがなぜかもってきてくれたヨーグルト。

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この日は漢中の隣町・勉県での遺跡巡りがメイン。

そのためバスターミナルに向かうのだが、その途中にこんな遺跡が。

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完全に商業施設に埋もれているが、実はこれ、魏延が斬られた場所で、虎頭橋という。

中はこんな感じ。

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実はこの虎頭橋、バスターミナル付近にあるため前日の到着時にも行くことができたのだが、完全に忘れていた。

さて、バスに乗り込んで走ること1時間、勉県に移動する。

勉県到着後は市バス(4路だったと思う)に乗り換え、終点の水磨湾へ。

終点まで乗っていたのは自分だけで、運転手の人民に水磨湾に行きたいと告げると、終点付近のガソリンスタンド(跡?)で降ろしてくれた。

降車地点のすぐ近くに吊り橋があり、それを渡ると古陽平関が見えてくる。

吊り橋。

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古陽平関はかなり立派な建造物だった。

もちろん城壁に上ることもできる。

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城壁上からの眺めはこんな感じ。

周りは恐らくコーリャン畑。

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なおこの近くに諸葛亮読書台もあったが、どうやって到達するのかがいまいちわからなかったため、遠くから写真を撮るのみとなった。

諸葛亮読書台と付近の畑にいた野良何か。

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古陽平関を後にして歩くこと数十分、道路の右手に勉県武侯祠が見えてくる。

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ここは人気観光スポットなのか、道路をはさんで向かい側に観光バスが停まっており、人民たちがたくさん見学していた。

敷地はそこそこ広く、中には諸葛亮や彼にまつわる武将の像、空城の計を模した建物もあった。

空城の計の時に諸葛亮が弾いていた琴を模した石像。

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諸葛亮像。

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諸葛亮の名シーンが集められた場所。

これは張郃が戦死するシーン(号泣)

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武侯祠を出てから道路を渡って川沿いに遊歩道を進むと、馬超墓がある。

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事前の情報収集時に比べて格段に整備されており、墓石を覆う建物ができていた。

なお人民は全くいなかった。墓へ行くときに渡る橋の上でしゃべっていた人民がいた程度。

馬超墓を後にして、タクシーで勉県中心部へ戻る。

タクシーの運転手と少し話したが、「日本人は本当に三国志好きだなぁ」的なことを言っていたように思う。

勉県市街に戻り、5路のバスで諸葛亮墓へ向かおうとしたが、待てど暮らせどバスが来なかったため泣く泣く諦め、漢中市街に戻る。

この時点でかなり時間が押していたため、漢中博物館も諦めて宝鶏行のバスを待つことに。

漢中入りした時とは別のバスターミナルから乗ったが、かなり小規模で、しかもバスが定時になっても来ない。

同じく宝鶏行を待っていたおばちゃんと共同戦線を張り、バス乗り場の奥にいた事務員に聞き込みを敢行して、何とか目当てのバスに乗ることができた。

ありがとう、おばちゃん(他力本願)。

漢中から直接宝鶏に向かうため、険しい山道を越えることとなった。

途中工事車両が渋滞していたり、休憩の時にガソリンスタンドで買ったオレオを車内にぶちまけたりしながら6時間かけてなんとか宝鶏へ。

到着したころにはもう完全に夜だった。

宝鶏駅前の風景

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実はこの日は宝鶏で事前にチェックしていたレストランに行こうと思っていたが、到着したころには閉まっていた。

色々な場所に未練を残した日だった。