2017年華中遠征10~12日目(上海→日本)
朝9時半頃に上海南駅に到着した。
この日は船に乗らねばならなかったので、観光は簡単に済ませてフェリーターミナルへ向かった。
本旅程最後に立ち寄ったのは龍華寺。
創建は三国呉の時代に遡る。孫権の母によって創建されたのだという。
今残っている建物は光緒年間のものだそうだ。
龍華寺を後にして、地下鉄で国際客運中心站に向かう。
その名の通りフェリー乗り場の最寄り駅だ。
大事をとって早めに行ったのだが、待ち合いにもチェックインカウンターにも誰もおらず、大変焦った。
しばらく待っていると乗客と思しき人民がチラホラ現れ始め、そのうちチェックインカウンターが開いたので乗船手続きを済ませた。
今回利用したのは新鑑真号。日本に就航している数少ない国際フェリーで、20年以上前から日中間を結んでいる。
LCCの隆盛する昨今、わざわざ船で海外旅行をする人は相当減っているようで、旅客定員345名のこの船に乗っていた客は、わずか30名程度だった。
正午出航の予定だったが、数時間遅延して出航することとなった。
出航後しばらくは河口を航行するため電波は拾えるが、外洋に出てからは当然拾えなくなった。
夕食を済ませた後は読書などをして過ごし、20時就寝を達成した。
……ほとんど飯の写真になってしまった。
外洋ではほとんど景色が変わらないので、必然こういう写真だけになってしまう。
ご勘弁願いたい。
そうこうしているうちに五島列島が見えてきた。
電波も戻ってきたようだ。
船旅は2泊3日に及んだが、あれよあれよと時は過ぎ、大阪港が見えてきた。
国際航路を利用したのは初めてだったが、こういうスローな旅も悪くない。
また乗りたいし、蘇州号にも乗ってみたいものだ。
こうして飛行機、高速鉄道、在来線、地下鉄、長距離バス、路線バス、バイクタクシー、船と、様々な交通手段を利用した華中遠征は幕を閉じた。
[付記]
この記事を書くために新鑑真のHPを見直したところ、昨年にサイトをリニューアルしていたようだ。とても見やすくなっているのでご参考あれ。